牛乳には「賞味期限」と「消費期限」があるらしい

 
 

 
 

 普段飲んでいる牛乳の期限表示ですが、「賞味期限」、「消費期限」の、どちらの期限表示がされているか分かりますか?

 殆どの人は「賞味期限」という表記の牛乳を飲んでいるのではないでしょうか?

 「消費期限」という表示は見たことが無いという人も多いかもしれません。

 では、どの牛乳に「消費期限」という表示がされているのかというと、「低温殺菌」で製造されている牛乳だけだそうです。

 ところで、「賞味期限」と「消費期限」の違いですが、

・「賞味期限」
 定められた方法(牛乳は未開封で10℃以下で冷蔵保存)によって保存した場合において、期待される全ての品質の保持が十分に可能であると認められた期限を示す年月日だそうです。 品質とおいしさの目安らしいので、その日を一日過ぎたらすぐに飲めなくなるわけではないそうです。

・「消費期限」
 定められた方法(牛乳は未開封で10℃以下で冷蔵保存)によって保存した場合において、品質劣化が早いので、腐敗、変敗その他の商品劣化に伴い、安全性を欠くこととなる恐れがないと認められる期限を示す年月日で、「その日までに飲みきってください」という意味だそうです。

 ということらしいです。


 「低温殺菌」で製造されている牛乳は、牛乳の殺菌をする際に、悪い菌が殺せる最も低い温度(62℃~65℃)で30分、加熱殺菌した牛乳だそうです。余分に加熱していない分、タンパク質の熱変性や、ビタミン類の分解が防げるそうです。 牛乳本来の風味を損なうことが少ないと言われているようです。

 日本の大半の牛乳牛乳は、超高温殺菌牛乳(120℃で3秒、加熱殺菌)製造されているそうです。水の沸点を超えた温度で殺菌することから「超高温殺菌」というそうです。 こうして殺菌した牛乳はほんのりコクが出ると言われているようです。


 保存期間(賞味期限)の目安は、

 低温殺菌牛乳の消費期限は、5日程度
 通常の牛乳の賞味期限は、8日程度
 ESL(Extended Shelf Life)製法の牛乳の賞味期限は、12~14日程度。(14~20日の賞味期限もあるらしい)
 LL(Long Life)牛乳の賞味期限は、60日程度

 だそうです。


 製造方法の違いによって賞味期限(消費期限)が違うということは、その日付だけでは、製造日からの日数に違いが生じてしまいます。

 例えば、

 賞味期限(消費期限)が **月20日 の場合、
 低温殺菌牛乳は、 **月15日 ごろに製造されたと推定できます。
 通常の牛乳は、 **月12日 ごろに製造されたと推定できます。
 ESL製法の牛乳は、 **月6日 ごろに製造されたと推定できます。

 製造した日が **月5日 の場合、
 低温殺菌牛乳の消費期限は、 **月10日 ごろと推定できます。
 通常の牛乳の消費期限は、 **月13日 ごろと推定できます。
 ESL製法の牛乳の消費期限は、 **月19日 ごろと推定できます。

 牛乳を購入の際に、賞味期限(消費期限)だけを気にしていると、製造してからの日数が意外に過ぎているなんてことも有り得るようです。気になる場合は、製造方法(殺菌方法)による日数の違いを確認してみるのも良いかもしれませんね。


 参考 : 紙パック入り牛乳の最上部に丸い切欠きがあるのは、成分無調整牛乳らしい