海外旅行に出かけるなどで飛行機に長時間乗る機会があると、時差ぼけの調整などをするために、睡眠薬を飲む(飲もう)と言う方がいらっしゃると思いますが、飛行機内で具合が悪くなったり、エコノミー症候群のリスクを上げるそうですので、避けた方が良さそうです。
エコノミー症候群でひどい場合には死亡するといった場合もあり得るそうですが、飛行機内では酸素濃度が低く空気も乾燥している為にもともと体調を崩しやすい環境です。湿度は飛行時間が長くなると10~20%以下に低下することがあるそうで、10時間でおよそ1Lもの水分が体から蒸発するらしく、脱水症状になりやすくなっていることがエコノミー症候群の発症可能性を高めると指摘されているそうです。
このような環境の下で睡眠薬で熟睡してしまうと、無意識に長時間同じ姿勢をとることとなり、エコノミー症候群の発症率をさらに高めてしまうおそれがあるらしいです。
また、アルコール類と一緒に服用することは、更に別の危険性を含むそうです。
睡眠薬だけではなく、他の薬でもそうですが、薬 の種類によっては副作用を助長することがあるようです。一時的に記憶が飛ぶ場合や、緊張が高まる副作用をもたらす可能性も指摘され、飛行機内において、アルコールと薬を一緒に飲むことは避けるべきだそうです。
アルコー ルやカフェインを含む飲料(緑茶、紅茶、コーヒー等)は利尿作用があり、かえって脱水症状を引き起こす恐れがあるらしいので、水分補給目的では避けたほうが良いらしいです。
注意すべき点として、国によっては、睡眠薬が違法とされ、不法所持で入国に際し逮捕されるケースも有り得るそうです。特に処方薬は、主治医からの英文証明書を携帯し、税関申告も行うのが無難らしいです。事前に、その国に関するホームページなどで確認をするなど、十分に気をつけたほうが良さそうです。