「コリン」は、すべての細胞がうまく働くようにしてくれるらしい

 
 

 
 

 “コリン”ってご存知ですか?
 あまり知っているという方はいないかもしれませんが、これはビタミンの一種で、環器系と脳の機能、および細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素らしいです。
 この“コリン”ですが、子どもの脳がよく育つために必要な食品(スーパー・ブレインフーズ)らしいです。

 コリンの機能には以下のようなものがあるそうです。

 第1に、普通のビタミン並みの働きとして、ヒトのすべての細胞の膜の構成要素で、リン脂質、フォスファチジル・コリンやスフィンゴミエリンを合成して、細胞内メッセンジャー分子として、すべての細胞がうまく働くようにしてくれているそうです。

 第2に、普通のビタミン以上の大事な働きとして、食べたコリンは、肝臓で低密度の脂肪蛋白をつくり、脂肪の代謝に関わっているそうです。

 第3に、普通のビタミンにはできない働きとして、コリンはアセチルコリンになって、神経伝達物質として筋肉を収縮させ、記憶を保持する働きをしているそうです。
 脳での「アセチルコリン作用」ですが、食べた食品が、肝臓でアセチルコリンとなり、脳に運ばれ、運動や記憶を起こす神経細胞に取り込まれるそうです。
 骨格筋を支配している運動神経細胞にコリンが取り込まれると、神経でつながっている骨格筋を収縮させるそうです。 すべての運動は、アセチルコリンが働いて起こしているそうです。
 また、眼球のすぐ上にある前頭前野(前脳基底部)の神経細胞が働くと、睡眠、運動の発現、感覚の受容をよくすることに関わっているそうです。

 特に大事な働きは、ワーキングメモリーを保つ働きで、ここのアセチルコリン細胞が働いてワーキングメモリーでの記憶保持が可能となるそうです。

 肝臓の働きが悪くなる(たとえば、肝機能障害)と、アセチルコリンがつくられなくなり、手や足がうまく動かせないだけでなく、認知や記憶の障害が起こったり、老人では認知症の症状が出てくるらしいです。

 コリンの必要量は、男性で550mg/日、女性では425mg/日。1~3歳で200mg/日、4歳から9歳で250mg/日らしいです。

 コリンは、卵や肉、魚、穀類中のリン脂質に含まれ、だいたいの目安として、鶏卵(大サイズ)1つで160mg、大豆100gで120mg、小納豆1箱で50mgなどだそうです。

 肉類(豚レバー、牛レバー、牛肉、豚肉)、豆類(大豆、ささげ、えんどう豆、豆腐)、玄米、オートミール、さつまいも、とうもろこし、牛乳、卵などに多く含まれてるそうです。 水溶性のビタミン様物質ということで、他のビタミンB群、たんぱく質と一緒に摂取すると良いそうです。