「卵」も「玉子」も、「たまご」と読みますが、どのように使い分けしてますか?
「卵」と「玉子」、一体何が違うのでしょうか?
混同してしまいそうですが、現在一般的な使い分けとして表記の違いがあるようです。
「卵」と表記するときは、生物学的な意味で、生まれたままの姿の「たまご」を指すそうです。例えば、「ニワトリの卵」「魚の卵」「生卵」など。つまり、調理前なら「卵」と言うことらしいです。
「玉子」と表記するときは、「卵」を調理した後の料理状態の「たまご」を指すそうです。例えば、「玉子焼き」「温泉玉子」「厚焼き玉子」など。つまり、調理後なら「玉子」と言うことらしいです。
卵は、食材として、ビタミンCと繊維以外の栄養素をバランスよく併せ持っている「完全栄養食品」らしいです。たんぱく質を構成しているアミノ酸をバランスよく含んでいるため、良質なたんぱく質を持った食品であり、卵黄はビタミンAや鉄、カルシウムなどのミネラルも豊富なのだそうです。
因みに、卵の殻の色は、品種改良された鶏でなければ、一般的に羽毛の色で殻の色が決まるそうです。羽毛の白い鶏は白い卵を産み、羽毛が褐色の鶏が赤玉(殻表面が赤褐色の卵)を産むと言われているそうです。
また、黄身の色は餌で決まるそうです。普通の黄身は、とうもろこしを餌にしているため黄色い色をしているそうです。白い黄身は、米(もみ殻のまま)を、オレンジ色の黄身は、とうもろこし+赤いパプリカを餌にしているそうです。
ついでに、卵の中の紐のようなものは、「カラザ」と呼ばれるもので、卵黄の位置を真中に固定する役割があるようです。この「カラザ」ですが、成分は主にたんぱく質やシアル酸が含まれているそうで(シアル酸は抗がん物質らしい)、舌触りが気にならなければ、食べた方が良いようです。